東洋医学と東洋一心堂漢方薬局について
東洋医学とは
体を支える3つの要素「気・血・水」
東洋医学には、人間が健康な状態であることを確認する要素として、「気・血・水」という考え方があります。「気」というのは生命活動を行うために必要なエネルギーのことを指し、「血」はいわゆる血液のことで、「水」はリンパ液や汗といった血液以外の体液を意味します。
この「気・血・水」の3つが、体内を過不足なく滑らかに巡っている状況を、東洋医学では健康的な状態であると考えるのです。
バランスを保ち、健康な身体をつくる
また、「気・血・水」は、お互いに影響を及ぼし合っていると考えられており、どれかひとつに異常があることで、全体のバランスが崩れるとされています。バランスが崩れることで、体調が崩れやすくなると考えられており、健康状態を保つには「気・血・水」のバランスを崩さないようにすることが重要であると考えられています。
その中でも、最優先で意識を向けるべきとされているのが「気」です。「気」は生命力の源とされており、「病は気から」という言葉通り、まずは「気」の管理を行うのが大切であると考えられています。
東洋一心堂漢方薬局について
対話を通じて、お一人おひとりの体の不調に向き合います
当院では、中医師(中国医師)によって「四診」と呼ばれる東洋医学の診察法によって患者様の現在の状態を丁寧に確認していきます。
望 診
望診は視覚的に診察する診断方法です。動作や歩き方を始め、顔色や表情、皮膚、爪、頭髪、唇などを観察します。舌を診る「舌診」は重要な診断方法の一つで、舌の色調や形、舌の表面につく苔を観察します。
聞 診
聞診は聴覚と嗅覚からの情報収集です。現代医学での聴診も聞診に含まれます。
医師の聴覚と嗅覚によって、患者さんの発する声、咳、においなどで情報を察知する診断方法です。
問 診
問診は患者さんから症状やアレルギーの有無などを聴取することです。他に毎日の生活習慣や胃腸の状態、運動量なども聞き、総合的に診断します。
切 診
切診は患者さんの体に直接触れる方法で、脈拍数や脈の深さなどを診る「脈診」は疾病の状態を診察します。
東洋医学の観点から体質をチェック
当院では、「気血水」の他に、この世にある全ての事物を木・火・土・金・水の5つに分類する「五行説」の考えをもとにカウンセリングを行います。
五行説
五行説は5つの要素がお互いの性質を助け合ったり、打ち消しあったりすることであらゆるものがバランスを保っていると考えます。
漢方では、この五行説を人体の生理・病理に当てはめて応用してきました。 木・火・土・金・水に対応させて、人体の働きを5つに分けたものが、五臓五腑です。
「気・血・水」をスムーズに巡らせるためには、「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の五臓の働きが重要になると東洋医学は考えます。これらの臓は、西洋医学でいうところの臓器とはイコールではありません。それぞれに東洋医学特有の捉え方があります。
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血液の貯蔵を行う
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自律神経などのコントロールを行う
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肝臓や胆のうに深い関わりを持つ
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血液を循環させる
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睡眠リズムを調節する
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心臓に深い関わりを持つ
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代謝や筋肉への栄養供給を行う
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消化器系に深い関わりを持つ
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「気」を全身に巡らせる
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皮膚や水分の代謝を行う
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呼吸器系に深い関わりを持つ
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成長、発育、生殖、老化に深い関わりを持つ
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腎臓や膀胱などの泌尿器系に深い関わりを持つ
この五臓の働きを整え、「気」を充分に持つことで、人間は健康な状態を長く保てると東洋医学では考えられています。
西洋医学と東洋医学は病気やケガへのアプローチの仕方や考え方が異なりますが、どちらも「人間の健康をサポートする」という点では違いはありません。どちらか一方の考え方だけ優先すればいいのではなく、西洋東洋双方の観点から病気やケガと向き合うことが大切です。