「気血不足(きけつぶそく)」「気血を補う(きけつをおぎなう)」…そんな言葉のフレーズをきいたことありませんか?
漢方でいう「血(けつ)」の概念は
私たちが学校で習う西洋医学の「血液」とは少し違います。
血(けつ)とは?
まず「血」この漢字1文字だけ見ると赤い液体を思い浮かべると思いますが、
漢方では西洋医学の「血」とは働きが違います。
①精神活動を支える
②全身を栄養する
いかがでしょうか?イメージと同じでしたか?
②はイメージがつく方も多いと思いますが、「①精神活動を支える」は意外ではないでしょうか。
血が不足すると不安感、不眠、健忘など、精神安定作用が低下した症状も現れます。
以前紹介した「気」は陽とみるのに対し、「血」は「津液」とともに陰とみなします。
「血」は脾胃によって吸収した水穀の精微と腎精が清気、脈管内の営気が合わさり生成されます。
他にも腎精が「腎精化血」で「血」に転化し生成されます。また津液の一部も血に含まれます。
生成された「血」は「心」の推動作用、「脾」の統血作用、運化作用によって脈管外に出ないように、全身を循環します。「肝」の疏泄作用により量が調節され、造血作用により貯蔵もされます。
「血」が不足したり、停滞したり、熱や寒が加わったりすると、いろいろな症状が現れます。
当薬局ではベテランの漢方相談員や生薬・漢方認定薬剤師が在籍しています。
詳しい「血」の状態は問診時先生にきいてみてくださいね♪